id:plummetの行動についての疑問

id:plummet:20070824:p2を読んで、id:plummetの「ネットで公開されていた言論」ではなく、それ以外の行動について抱いていた疑問について、述べてみるいい機会だと思ったので、以下に。

「リーク情報」に接して、現実の危険を感じるかどうかというのは、ここまで来て改めて読み返してみても、その解釈に幅はあると思う。個人的には、今もって、たいしたことのできる実行力など、そもそも無かったように読めている。あまり明確な計画があるわけでもなく、「写真撮っておけばいろいろできるだろう」みたいな具合。ただ、「幅がある」と述べたように、危険を感じる方向に解釈することが妥当ではない、というわけでもない。id:plummetが危険を感じた、ということ自体については、『「本物」より危険です。「本物」が持つ戦略や分別を、素人の彼らは持っていないからです』という要素もある以上、尊重されるべきなのだろう。ただ、ここでまず思った疑問:

  • 狙われた二人「進壱さんとコミケスタッフyf氏」が抱いた危機感、ないし恐怖は、生情報によってのみ起こされたものなのだろうか、それとも、id:plummetの解釈が加わったことによって、危険寄りの解釈を励起してしまったのだろうか(いったん生じたら消えない性質のものであるとは思うが)。

もうひとつの疑問は、関係者連絡から当日までについて。

そもそも、狙われた二人についての危険が現実のものであると考えて行動がとられたとすると、『「本物」より危険です。「本物」が持つ戦略や分別を、素人の彼らは持っていないからです』という相手について、「現場で取りおさえる」というのは、そもそも不測の事態を招く可能性があると考えるのが自然だろう(凶器になるものを持っていないという保証は、対峙の瞬間までは得られないはず)。であれば、事前に無断撮影を行おうとした側にたいして、明確に警戒体制の存在を伝え、思い留まらせる、ということは行われるべきだったのではないだろうか?その後の経過をみるに、その場合でも現状と同様に、デモ執行部側が反省するという経過をたどったのではないかと思う。その上で、「騒ぎ」はより小規模なもので済んだのではないだろうか?

これについては、

  • もちろん彼らに警告はしたが愚かにもやって来ちゃったんだよ

という可能性もあるように思われるが、どうやら、

  • コミケ初日のみではなく将来の危険を潰すためには力を持った第三者コミケのスタッフなり、警察なり)に彼らを取りおさえてもらう必要があったんだよ

という方向だったようにも思われる。

が、「狙われた二人」の当座の危機を現実のものとして考えていたとすると、それはリスクを取り過ぎていると思うし、事前警告では思い留まらないほどのグループであると仮定していたとすると、コミケスタッフが末端の人間を取りおさえる程度で危機が去る展開へ持っていけると考えていたというのは楽天的過ぎるように見える。そして、相手の力量を正確に見据えた上で事前警告をしていなかったとすれば、それは「ハメた」という批判が出るのは、それはそういうものではないかと思った。実際、どうなんだろう?(「ハメたといえばハメたことになるが、限られた情報と状況の中ではそれが最善だった」というふうに表明されれば、それは、そうだったんですね、と納得する以外になさそうだが)